線維筋痛症
線維筋痛症とは
線維筋痛症は、全身または広い範囲に続く慢性的な痛みを特徴とする疾患です。血液検査や画像検査では明確な異常が見つからないことが多いにもかかわらず、筋肉痛のような痛み・こわばり・だるさが長期間続きます。
痛みだけでなく、倦怠感、不眠、集中力低下、気分の落ち込み、頭痛やめまい・しびれなど自律神経症状を伴うこともあります。原因は完全には解明されていませんが、「痛みを感じる神経・脳が過敏になっている(中枢性感作)」というメカニズムが関与すると考えられています。
線維筋痛症の初期症状
- 肩・首・背中・腰などの慢性的な痛み
- 朝のこわばり
- 天候やストレスで悪化
- 睡眠の質の低下
- 頭痛・めまい・動悸・しびれ など
“検査では異常がないのに痛い”ため、周囲に理解されず悩む方も多くいます。
なぜ線維筋痛症を検索する人が増えているのか?
リモートワーク・ストレス・睡眠不足の増加により「だるさ・痛み」が続く人が増え、線維筋痛症を心配して情報を探すケースが増えています。
医療のほか、鍼灸・整体・リハビリなど補完療法への関心が高まっているのも背景のひとつです。
男性の場合
女性ほど多くはありませんが発症します。痛みを我慢しやすく、受診が遅れ重症化するケースがあります。
女性の場合
患者の多くを占め、30〜50代がピークです。ホルモン変動やストレス、睡眠の乱れが影響するといわれています。
原因(考えられているもの)
- 中枢神経の痛み感受性の異常
- 睡眠障害・ストレス・心理的負荷
- 自律神経の乱れ
- 感染・事故・強いストレスなどが“きっかけ”になることも
よくある質問
- 線維筋痛症は難病ですか?
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指定難病ではありませんが、慢性痛の代表的疾患として厚生労働省でも研究が進められています。
- 線維筋痛症は治りますか?
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完全に治す治療法はありませんが、薬物療法(プレガバリン・デュロキセチンなど)、リハビリ・運動療法、睡眠調整、ストレスケア、鍼灸などを
組み合わせることで痛みの軽減や生活の質の改善が可能です。
- どんな人が線維筋痛症になりやすいですか?
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ストレスを抱え込みやすい傾向はありますが、特定の性格だけが原因になるわけではありません。
まとめ
線維筋痛症は、外からはわかりにくい痛みを抱える疾患です。理解されにくくつらい思いをする方も多いため、適切な診断・治療・生活ケアの組み合わせがとても重要です。まずは病院での受診が大切です。
当院「リブウェル」では、神経と筋肉の緊張をやわらげ、自律神経・血流バランスを整えることで、痛み・こわばり・疲労感・睡眠の質低下などの症状緩和(補完的ケア)を行っています。
つらい痛みやだるさが続くときは、一人で抱え込まずご相談ください。
