リウマチ、関節リウマチとは
リウマチとは
リウマチ(関節リウマチ)は、免疫のはたらきに異常が生じ、主に関節に炎症が起こる病気です。左右の手足の関節などに腫れ・痛み・こわばりが現れ、進行すると関節が変形したり、機能が低下したりすることがあります。
なぜ起きるのか、その原因は完全には解明されていませんが、遺伝的素因・喫煙・歯周病・ホルモンの変化・ストレス・加齢など複数の要因が重なることで発症リスクが高まると考えられています。
リウマチの初期症状
リウマチの初期には「朝起きたときに手や指がこわばる」「じっとしていた後に関節が動かしづらい」「複数の関節が腫れ・痛む」といった症状が現れやすいとされています。
具体的には、手首・手の指の付け根・膝などに痛み・腫れが生じ、動かすと痛みが強まることもあります。特徴として「朝のこわばり」が30分以上続くこともあります。
「なんとなくだるい」「食欲がない」「微熱が続く」といった、あいまいな全身症状もはじめに出ることがあり、病気として自覚されにくいケースもあります。
関節リウマチ治療を検索する人が増えている理由
近年、リウマチの治療は大きく進歩しています。かつては関節破壊が進んでから対応するケースが多かったものの、現在では早期発見・早期治療が重視され、機能低下を抑えるための薬物療法やリハビリテーションが取り入れられています。
また、ライフスタイルの多様化や高齢化により、「痛い」「だるい」「関節がこわばる」という症状を感じて専門の治療・ケアを求める人が増えており、「関節リウマチ 治療」や「リウマチ 早期発見」といったキーワードで検索される機会が増えています。
早期にケアを始めることで、日常生活の質を維持しやすくなっていることも、関心を高める要因となっています。
リウマチ 男性の場合
一般に、リウマチは女性に多く発症する傾向がありますが、男性でも決して少数ではありません。男女比はおよそ女性:男性=4:1とされるデータもあります。
男性の場合、発症年齢がやや高めになる傾向があり、症状が出た際に「これは年齢のせいだろう」と見過ごされることも少なくありません。特に仕事・社会活動が忙しい世代では、関節や手首・足首に生じる違和感を見過ごしてしまうケースがあります。
また、男性は発症後の関節破壊が速く進むリスクが指摘されることもあり、気になる症状があれば専門の医療機関やケア機関に早めに相談することが重要です。
リウマチ 女性の場合
女性は発症リスクが高く、30〜50歳代を中心に発症するケースが多いとされてきました。
さらに、出産・ホルモン変化・更年期など、女性特有の体の変化が発症のきっかけとなることもあります。例えば、妊娠後・出産後に関節の違和感を感じ始めたという声も少なくありません。
女性の場合、手足のむくみ・冷え・関節のこわばりを「更年期のせい」「加齢のせい」として軽視してしまい、発見が遅れることがあります。早めのチェック・早めの対策が大切です。
リウマチの原因
リウマチの原因として、以下のような要因が考えられています:
- 遺伝的素因(家族歴など)
- 喫煙・過度な飲酒・肥満などの生活習慣
- 歯周病やウイルス感染・細菌感染などの慢性炎症
- ホルモンバランスの変化(特に女性)
- ストレス・過労・睡眠不足・冷えなどの環境要因
いずれも単独ではなく、複数の要因が重なり合うことで発症リスクが高まると考えられています。
また、喫煙がリウマチを誘発・悪化させるリスク因子であることも指摘されており、喫煙者では抗リウマチ薬の効果が出にくいとの報告もあります。
よくある質問
- リウマチは難病ですか?
-
リウマチは「指定難病」として登録されている国もありますが、すべてのケースが進行・重症化するわけではありません。早めに適切なケアや生活習慣の見直しを行うことで、日常生活を維持されている方も多くいます。
- リウマチは治りますか?
-
完全に“治る”と言い切ることは慎重にすべきですが、現在の治療では「症状を抑え、炎症を鎮め、寛解を目指す」ことが大きな治療目標となっています。
薬物療法に加えて、リハビリや生活習慣の改善を組み合わせることで、炎症の進行を抑え、関節破壊のリスクを減らし、日常生活の機能を長く維持しやすくなっています。
- リウマチの完治率は?
-
完治率を一律に示す公的データは少なく、個人差が大きいため「何%」という数字で提示するのは困難です。重要なのは「できるだけ早く対処すること」「自分の体に合ったケアを継続すること」です。
- リウマチの進行を止める方法はありますか?
-
進行を「完全に止める」ことを保証するものはありませんが、以下のような取り組みで進行リスクを低く保つことが可能です。
- 早期に症状に気づき、専門医・専門ケアに相談
- 適切な薬物療法・リハビリ・生活習慣改善を行う
- 関節に負担をかけない運動・適正体重の維持・禁煙などを実践する
- 定期的な検査・フォローアップを受ける
例えば関節リウマチでは、関節破壊が進む前に「低疾患活動性」「寛解」を目指す治療方針が取られています。
まとめ
リウマチと一口に言っても、症状・進行・ケアの仕方は人それぞれです。体の状態も、生活環境も、受け入れてきたダメージも、ひとりひとり違います。
適切な診断・治療・生活ケアの組み合わせがとても重要であり、まずは病院での診断が大切です。
当院「リブウェル」では、長年、難治性の症状に向き合ってきた鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師が、オーダーメイドで“その方に一番合う形”を一緒に探しています。
まずは小さな違和感や「最近、手が動かしづらいかも」という不安でも、ぜひお気軽にご相談ください。
