全身性エリテマトーデス(SLE)
全身性エリテマトーデス(SLE)とは
全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus:SLE)は、免疫の異常により自分の体の細胞や組織を攻撃してしまう「自己免疫疾患」の一つです。全身の臓器や皮膚、関節、腎臓、血液、神経などに炎症を起こすことがあります。
「膠原病」の代表的疾患の一つで、発症には遺伝的要因に加え、紫外線・感染・ホルモン変化・ストレスなどの環境要因が関係すると考えられています。
SLEの初期症状
初期段階では「発熱」「倦怠感」「関節痛」「皮膚の紅斑(特に頬の蝶形紅斑)」などがみられます。これらは一見すると風邪や疲れと区別しにくいため、発見が遅れることがあります。
日光にあたると皮疹が悪化したり、体調が崩れることもあり、「日光過敏症」は特徴的なサインの一つです。
また、体のだるさ・食欲不振・脱毛・むくみなど、全身にさまざまな症状が現れるのが特徴です。
SLEの治療を検索する人が増えている理由
かつてSLEは「難治性疾患」とされていましたが、現在は治療薬や診断技術の進歩により、症状をコントロールできるケースが増えています。早期診断・早期治療により、社会生活を続けることも可能になっています。
特に女性患者が多く、ライフイベント(妊娠・出産・更年期)と病気の関係について調べる人が増えており、「SLE 妊娠」「エリテマトーデス 症状」などの検索が増加しています。
SLE 男性の場合
発症は女性に多いものの、男性でもまれに発症します。男性の場合、発症年齢がやや高く、腎臓や心臓など内臓への影響が強く出る傾向が報告されています。
仕事やストレス環境が発症のきっかけになる場合もあり、疲労や倦怠感を「仕事の疲れ」と誤解するケースも少なくありません。
SLE 女性の場合
女性ホルモンが関与すると考えられており、20〜40代の女性に多く見られます。紫外線やホルモン変動の影響で症状が悪化することがあり、皮膚トラブルや発熱、関節痛が出やすい傾向があります。
妊娠・出産期では病状が変動しやすいため、専門医と連携したケアが重要です。
SLEの原因
- 遺伝的素因
- 女性ホルモン(エストロゲン)による影響
- 紫外線や感染などの環境要因
- 薬剤・ストレス・疲労など
いくつかの要因が重なり、免疫系が過剰反応して自分の組織を攻撃してしまうことで発症します。
よくある質問
- SLEは難病ですか?
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はい、SLEは「指定難病」に認定されています。ただし、適切な治療を継続することで日常生活を送ることが可能なケースも多くあります。
- SLEは治りますか?
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発症前と変わらない生活を維持できる場合もありますが、そのためには専門医のもとでの継続的なフォローと自己管理が不可欠です。
- SLEの予後は?
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早期に診断・治療を受ければ、発症前と変わらない生活を維持できる場合もあります。特に腎臓への影響を早く抑えることが重要です。
まとめ
SLEは一見わかりづらい病気ですが、早期発見・早期治療によって安定的な生活を送ることができます。
適切な診断・治療・生活ケアの組み合わせがとても重要です。まずは病院での受診が大切です。
当院「リブウェル」では、全身の不調や免疫異常に対して、体質や生活リズムに合わせたオーダーメイドのケアを行っています。
「疲れやすい」「肌が荒れる」「関節が痛む」など、気になる症状が続く場合は、どうぞお気軽にご相談ください。
