シェーグレン症候群
シェーグレン症候群とは
シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺などの外分泌腺に炎症が起こり、「目や口が乾く」といった症状を中心とする自己免疫疾患です。免疫が自分の腺組織を攻撃することで、涙や唾液の分泌が減少します。
膠原病の一種で、単独で発症する「原発性シェーグレン症候群」と、他の膠原病(リウマチやSLEなど)に合併する「続発性シェーグレン症候群」があります。
シェーグレン症候群の初期症状
代表的なのは「ドライアイ」と「ドライマウス」です。涙が減ることで目がゴロゴロする・まぶしい・痛いなどの症状が出ます。
口の乾きでは、食べ物が飲み込みにくい・会話中に口が渇く・虫歯が増えるなどの不快感が続きます。
さらに、関節痛・疲労感・微熱・皮膚の乾燥など、全身の症状がみられることもあります。
治療を検索する人が増えている理由
デジタルデバイス利用や環境変化により乾燥症状を訴える人が増え、シェーグレン症候群を疑って受診する方が増加しています。
男性の場合
女性に多い病気ですが、男性も発症します。特に中高年以降では、他の膠原病を背景に起こるケースがあります。
男性患者は女性よりも血管炎、腎障害、肺病変を伴いやすい傾向が報告されています。
喉の渇きや疲労を「加齢」と見過ごしがちなため、注意が必要です。
女性の場合
圧倒的に女性に多く、患者の約90%が女性とされています。ホルモンバランスや免疫系の変化が関与しており、更年期以降に発症する例もあります。
美容や生活の質に直結する「乾き」の症状が強いため、早期の対処が重要です。
原因
- 自己免疫反応(外分泌腺に対する免疫攻撃)
- 遺伝的素因・環境要因
- ウイルス感染・ストレス・ホルモン変動
よくある質問
- シェーグレン症候群は難病ですか?
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はい、「指定難病」に指定されています。重症度には個人差があり、適切なケアで安定した生活を送る方も多くいます。
- 治りますか?
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根本的に治すことは難しいですが、症状を緩和し快適な生活を送ることは可能です。目薬・口腔保湿剤などで生活の質を維持します。
- 他の膠原病と関係がありますか?
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はい。関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどと併発することがあります。定期的な検査と観察が重要です。
まとめ
シェーグレン症候群は命に関わることは多くありませんが、まれに肺や腎臓などの内臓に炎症が及ぶことがあります。また、乾きや痛みなどが生活の質に大きく影響します。
適切な診断・治療・生活ケアの組み合わせがとても重要です。まずは病院での受診が大切です。
当院「リブウェル」では、体の免疫バランスを整え、血流や自律神経の調整を図る鍼灸ケアを通して、症状の緩和を目指します。
「目が乾く」「口が乾く」など気になる症状が続くときは、ぜひ早めにご相談ください。
